『西洋菓子店 プティ・フール』を読んでみた!

本の紹介

 お菓子のお話も好きです。好きになったのはおそらく小学校の図書館で出会った「わかったさんシリーズ」確か「こまったさんシリーズ」もあったはず!

児童書も大好きなので、たまに昔よく読んでいた本を今になって図書館で読みに行ったりしています。いつか娘が本が好きになって一緒に図書館で一日過ごしたり、本屋さん巡りを一緒にしたりできたら良いなぁと勝手に想像したりしています。

なんとなく手にとった『西洋菓子店 プティ・フール』

 私は、基本的に小説は読みたいものを調べて買いに行く、探しに行く。ということが多いので、なんとなくフラッと買うのは正直得意ではないのです。失敗したらどうしよう、面白くなかったらどうしよう、最後まで読めなかったらどうしよう。となぜかネガティブな気持ちになってしまうのです。

しかし、最近読んだ本でこの『西洋菓子店 プティ・フール』は本当になんとなく手にとって買った本でした。表紙の絵もなんだか地味で怖いし、普段なら選ばない小説。

向こうのほうで娘たちが「ママーーー!早く!!」って読んでいるので急いで近くにある小説を手にとってレジへ持って行きました。

それが、今日紹介する本です。

亜樹の作るお菓子の繊細さと彼女の魅力

 パティシエールの女の子:亜樹が作るお菓子は、訪れるお客様の事情にそっと寄り添うスイーツばかり。いろんな悩みや事情を抱えたお客様がやってくる、昔ながらの洋菓子店「プティ・フール」。そのお店は亜樹のおじいちゃんのお店で、亜樹はそこの見習いでおじいちゃんの手伝いをしています。

おじいちゃんは頑固おやじで真っ直ぐな方、孫といえど、亜樹には厳しく仕事では「シェフ」と呼んでいるのが印象的です。

ここで作られるおじいちゃんのシュークリームや亜樹の作るスイーツはどれも美味しそうで、食べた人の幸せが伝わってくるもの。

お菓子屋さんの話でもあるのですが、お客様ひとりづつにスポットが当てられ、悩みや迷いなどの心情が入り交じる。少しずつ自分の道を歩き始める人たちのそばにそっと焼き菓子やケーキが寄り添っているようなお話でした。

「和菓子のアン」が大好きで似ているのかな?と思ったのですが、和菓子のアンの方がストーリーや展開が軽やかなイメージがあります。
「西洋菓子店プティ・フール」は少し薄暗い古びたタッチの印象があり、いい意味で陰な小説だった印象を受けました。

亜樹のキャスティングは堀北真希かな〜と今はもう引退した女優さんを思い浮かべてみました♪

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