この間、夫と一緒に焼肉へ行った時の話です。
私は夫と中学生の時の同級生です。(中学の頃は付き合っていなくて、友達としてよく遊んでいました)
そんな私たちなのですが、夫は比較的貧乏な家庭で育ったため外食という文化はなかったようです。もちろん私もしょっちゅう外食ができたわけではないですが、裕福な生活ではあったので食に困ったりすることはなかったかなと思います。
そして、焼肉を焼きながら夫が「こういう風に今日焼肉行こうって言って、お金のことを考えずに行けることってすごく豊に感じるんよな。」と。
昔、そんなに裕福ではなかったので、瞬間的に幸せやなと感じると話していました。
この話から発展して「食が一番QOLをあげると思う!」という話になったのです。
なるほど、これは面白いなと「生活の質」について考えてみました。
生活の質について考えてみた
私はQOL(生活の質)について日頃考えることはあまりありません。以前看護師として働いていた時は「患者様の生活の質を追求していく」ことを考えることも看護の一部だったので仕事上考えることはありました。
入院生活で、退院後の生活でという視点から考えていたのですが、病院内ではなく私たちはどうなんだろうか?
今まで平穏に暮らして、食べたい時に食べて外食したい時に外食する。という生活だったので考えたことはなかったのですが、それってすごく幸せなことだなと考えました。
新築を建てて、マイカーを買って、ローンの返済に追われ家では節約!を余儀なくしている人たちと、ホテル住まいでも夜は好きな友達と好きな場所で好きな物を食べる人の方がすごく豊かに感じるのです。
いい家に住んでも、毎日ケチケチしながら、食べ物は粗末・・・なんてなんか寂しい。
それなら好きなものが好きな時に食べられる環境って心も楽でいい。
そう、その選べる豊さが「生活の質」が高いということなのかもしれないと。
さち子のお助けごはん
出張料理人のさち子が各家庭を回って、ホームパーティー用や家庭的な作り置きの料理まで幅広く顧客に合わせて作っていく中で、人間模様や料理の深みがストーリーの中で凝縮されている小説でした。
裕福な家庭もあれば、一般的なところもありそのバリエーションの豊さにまず料理人としての腕がわかる気がしました。
みんなさち子のご飯を食べて笑顔になったり、懐かしく感じたり。
そして、何よりも私自身は料理が得意な方ではないのでいつも引目を感じながら台所に向かっています。外食の方が美味しいけど、毎日外食では続かない。。。
そんな時、家事代行でご飯を作ってくれたらどんだけ楽で、作るストレスを軽減させられると思いました。
その上、プロだから美味しい!
そう考えると、この小説は料理代行とそこで出会う人間模様、の話だけではなく人間の生活に質(QOL)を高めていくのに「食」というものが大きく関わっているように感じました。
「食」というのは人の心や感情を豊にするのではないかと思うのです。
人は気づかないうちに、美味しいものを求める、そこに美味しさと愛情を求めます。だから母の味はなんとも懐かしさを感じふとしたときに食べたくなるのだろうなと思います。だからこそ、さち子が作る料理は美味しさとさち子の愛情が込められているため多くの方に求めらるんだろうなと思いました。
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