看護師の人間関係で悩む方も多いのではないでしょうか?または「いじめ」ということも比較的多い職場でもあるかもしれません。
今回は看護師の人間関係がなぜ悪いのか?職場でのいじめはなぜ起こるのか?パワハラが多いのはなぜか?を看護師として病院で働いていた経験からお話しします。そして、どのようにそれを解決すべきかをお伝えします。
なぜ看護師は人間関係が悪くなりやすいのか?
看護師は女性の多い職場
看護師といえば、女性の仕事。というのがまだ抜けず男性看護師も増えてきてはいますが、圧倒的に女性が多いイメージがあります。
私が勤めていた脳外科も30名程看護師がいたのですが、男性は2名。看護助手さんは3名男性がいたので病棟には5名の男性しかいませんでした。
他の病棟も同じくらいの人数構成だったので、まだ男性が少ない業種ですね。
男性が多いと女性は少なからず「メス」になります。
そのため、少し雰囲気も柔らかくなります。男性の多いリハビリ病棟や整形外科病棟のほうが比較的女子の陰湿さは少ないイメージがあります。
自分が教育されたように”教育”していくシステム
看護師になると、一番あたりがキツイのは新人の看護師です。
私は社会人を経験し看護学校に入り、27歳で初めて病院に勤めました。周りの看護師さんは若く私と同じ年で看護主任をしている方もいました。
そんな状況なので年齢の若い先輩にいろいろ教えてもらっていました。(おばさん、プライドなんて言ってられない!先輩ついていきます!みたいな感じでした。笑)
しかし21歳の同期は働くことも初めてで先輩へどう対応したらいいのかもわからない。そんな子羊ちゃんたちが、先輩のストレスをもろに受けていました。
「私たちの時はもっと厳しかった」
「私たちはもっと勉強した」
「夜勤はもっと早くからやらせてもらっていた」
と、武勇伝を並べる並べる…。その時はそうだったかもしれないけど人間は過去を美化する傾向があるので、その時は辛くてもあとになってみるとそうでもなかったっておもうことだっていっぱいあります。
純粋な子羊ちゃんは「私も頑張らないと!」と自分を追い詰めて、精神的に病んでしまう子もいました。
その悪の連鎖が、どうしても続いてしまうのは初めての職場で「真っ白なキャンバス」に書き込まれるのが「先輩の言うことは絶対」と少し権威で押し付ける傾向がある方もいます。
えーーーーー!めっちゃ理不尽やん!そんなん他の企業では通用せんやろ!と心の中で叫んでも、「先輩の言うことは絶対!」なので、「はい!わかりました!」という選択肢しか残っていません。無念。
その世界、その環境しか知らないがためにそれが普通だと思ってしまいます。だから、そう教育された看護師は後輩ができたら、権威で押し付けたり自分の気分で態度を変えたり平気でするようになるんです。
初めての職場って非常に大切だなとその際に強烈に思ったことを思い出します。
不機嫌でも注意されにくい環境が人間関係も悪化させる
看護師の職場は医療現場であるため、一つ一つのことをしっかりエビデンスをもって実施していくことが重要です。
言われたから、ドクターの指示でそう書いてあったので投与しました、なんてことはもう許されない時代です。看護師もきちんと勉強し自分で考えられる思考が求められています。そういう看護師は「仕事ができる」とみなされるため、非常に重宝されドクターからも師長さんからもあまり指摘を受けなくなります。
そのため、不機嫌でイライラしていても、注意できないため、そのような感情の起伏の激しい方がいると職場の雰囲気も悪くなります。雰囲気が悪くなる➡嫌な気持ちになる人が増える➡人間関係に違和感を感じる、という流れになることも。
人間関係に悩まされないようにするのは?
さて、前置きが長かったのですがここまで看護師の人間関係が悪化しやすい原因の話を私の体験を交えてお話していきました。
さてここからは、解決策をお話しできたらと思います。私が実践したことや周りの看護師の友達がやっていることをお伝えします。
勉強して知識を磨く
なんで嫌がらせを受けたりするのか、それは「看護師なめてんのか!」という先輩方の言い分もあります。ただただ、職場に来て看護をしていく…というものではなく、担当の患者さんが日々かわる病棟もあればICUのように重症患者の対応をする病棟もあります。毎日が勉強の日々です。ある意味ルーチンワークですが、一つ間違えると命の危険もある病院。
そこで、生き抜いていくためには自分を守るという意味でも「勉強」をし続けることが需要です。怠惰は禁物!なめてんのか!!っていじめの対象になりかねません。(※看護師だけでなく人生というものは常に勉強し続けることが必要だと思っています。)
何も考えていない、言われたことしかしない人と一緒に仕事をすることが億劫になります。そのためやる気が感じられない人はどうしてもいじめのターゲットになりやすいのは一つあります。
いじめられる、先輩に無視される、人間関係がうまくいかない…という方はまず看護の知識を磨いてみてください。
仕事がしやすい人は、もちろんキャラクターもあるかもしれませんが知識が豊富な方は人間関係でも武器になります!
まずは自分磨きから始めてみましょう!
職場に仲良しの先輩をみつける
職場に安心できる場所を作っておくといいと思います。
話を聞いてくれる同期や先輩をつくることの努力はしても損はしないと思います。人はだれかと群れると安心します。とくに新人のときは誰かに嫌われているかも…と思うと「みんなに嫌われてる…」と思ってしまう方もいるのではないかと思います。(※私がそうでした)
一人だけでもいいので、「あの人は自分のことを認めてくれている(好いてくれている)」という関係性をもてたらとても心強いです。
「信頼」を勝ち取る
一度「信頼」されると、比較的小さなことは見逃してくれるようになります。
信頼の獲得の仕方はいろいろありますが、知識で信頼を得る・仕事が早いということで信頼を得る(要領がいい)・好かれるキャラクターで信頼を得る
というものです。要するに、まとめると「一緒に仕事しやすい」かどうかです。誰もが心穏やかに過ごしたいと願っています。そのため一緒に仕事をする人は気分の浮き沈みが激しい人よりも、いつもニコニコしている人がいいし、人によって態度を変える人よりもみんなに平等に接することができる人がいいものです。仕事を一緒にしやすい方は信頼もされている方です。
職場で「仕事がしやすい」とおもうひとを思い浮かべて、まずその人のマネをしてみるといいかもしれませんね!
病棟の移動を相談してみる
自分磨きをし、対応していてもどうしても苦手な相手がいる。原因は確実に相手にあり、それによって仕事の生産性ややる気も落ちてしまう場合は、病棟を移動するのも一つです。
以前の職場ではパッとしなかったのに、病棟を移動して輝き始めたという方は結構聞きます。師長さんに相談しにくい場合もあるかもしれませんが、思い切って相談してみてください。
転職してみる!
転職は最終手段ですが、転職はどんどんしたほうがいい!と思います。
3年はその会社で!その職場で!と言われることは多いのですが、知識はどこに行っても蓄積されていくので1年目で転職してもいいと思います。
今の職場に固執することはなく、素晴らしい技術や最先端の医療が学べる病院は沢山あります。
まとめ
私は病院に勤めていた時、いろんな人間関係を見てきました。吉とでる人もいれば空回りしてもっと悪化する人。
看護師として患者さんと関わってきたいという想いで看護師の資格を取ったのに人間関係で躓く方はとても多いです。
病院・職場に行きたくないと思う方が少しでもいい方向へ向えたらいいなと思います。
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